ビットコインなどの仮想通貨は、取引所に口座を開設し、そこで購入するのが一般的な入手方法です。
しかし、仮想通貨は購入しなくても入手する方法があるのをご存じでしょうか。 それが、マイニングという方法です。
マイニングという作業をすることで、仮想通貨であるビットコインを報酬としてもらうことができます。
そこで、今回は“マイニングとは何なのか”ということを詳しく紹介します。
そのために、そこで用いられているブロックチェーンの仕組みやハッシュ関数、ナンス値などについても説明していきます。
ぜひ、最後まで読んでみてください。
マイニングとは何か
では、まずマイニングとは何なのでしょうか。
一言で言えば、マイニングとは取引記録の承認作業です。
では、“何を”、“どうやって”承認しているのでしょうか。
その内容について詳しく見ていきましょう。
まず、仮想通貨には“ブロックチェーン”という技術が使われていて、
取引記録は全て、ブロックチェーンに記録されています。
ブロックチェーンでは取引記録が1つのブロックの塊として扱われ、それがチェーンのようにつながっています。
ブロックは約10分ごとに新しく生成され、取引記録を承認することでチェーンにつなぐことができます。
この承認作業がマイニングなのです。
簡単にマイニングできる方法の記事もありますので参考にしてみてください。
マイニングとは具体的にはハッシュ関数に色々な値を入力する作業
では、次にどのように取引記録を承認するのでしょうか。
その為には、まず、ブロックの中身を知ることが必要です。
ブロックは、“取引データ”、“一つ前のブロックのハッシュ値”、“ナンス値”で構成されています。
そして、この3つをハッシュ関数に入力して、新たなハッシュ値を計算します。
ハッシュ関数というのは、入力した値に対してランダムな値を出力する関数です。
この時出力される値をハッシュ値と言います。
“取引データ”、“一つ前のブロックのハッシュ値”、“ナンス値”の3つの値をハッシュ関数に入れて、計算されたハッシュ値が「条件」を満たしていたら、マイニング成功となり、取引記録が承認されます。
すると、その報酬として、ビットコインがもらえるというわけです。
この条件を満たすことがとても難しく、条件を満たすためには、何度も計算が必要です。
そのために、ナンス値を色々と変えて、何回もハッシュ関数に入力して、条件を満たすハッシュ値を探します。
その条件というのは、“先頭からゼロが決められた数並ぶ“というものです。
“何桁0が並ぶか“はランダムに変わるのですが、例えば、18個とかになる場合があります。
つまり、完全にランダムな値を何度も計算し、ゼロが先頭から18個ならぶ値にしなければいけません。
そのために、膨大な計算が必要となるのです。
このように、ハッシュ値を何度も計算し、条件を満たす値を見つけたときに、取引記録を承認できるのです。
そして、その膨大な計算をした報酬としてビットコインがもらえるのです。
マイニングの方法は大きく3つ
マイニングの方法には大きく分けて3つあります。
それぞれの特徴について説明します。
ソロマイニング
これは、個人でコンピュータを準備し、一人でマインニングする方法です。
ソロマイニングは一人でマイニングを行うので、当然報酬も一人で全てもらうことができます。
一方、コンピュータに関する知識が必要なのは当然ですが、多くの人がマイニングに参加してきている為、競争がとても激しいです。
世界中の人が複数のコンピュータを稼働させて、マイニングに参加している為、個人がそこに参加して報酬を得ることは非常に難しくなっているのが現状です。
プールマイニング
ソロマイニングが一人でマイニングをするのに対して、複数で協力してマイニングするのがプールマイニングです。
マイニングに成功した場合は、そのグループの管理者が報酬を受け取り、それを参加者に分配します。
参加者で協力してマイニングを行うため、ソロマイニングよりも報酬は減りますが、マイニングの成功率は高くなります。
クラウドマイニング
クラウドマイニングは“マイニングをする企業=マイナー企業”に出資して、報酬を得る方法です。
企業に出資して、配当を得るようなイメージですね。
ソロマイニング、プールマイニングのように機材などを準備しないでもマイニングの報酬を得ることができます。
マイニングの競争が激化している中では、個人がこれから始めるには、このクラウドマイニングが一番現実的な方法です。
興味のある人は、ぜひ、調べてみてください。
下記のマイニング方法は簡単ですのでおすすめです。
まとめ
以上が、マイニングについてです。
マイニングを理解するには、仮想通貨で用いられているブロックチェーンの内容の理解が不可欠です。
ブロックの中身は“取引データ”、“一つ前のブロックのハッシュ値”、“ナンス値”で構成されているということは重要です。
そして、これらの値をハッシュ関数に入力して、条件を満たすまで計算するのがマイニングという作業です。
マイニングをすれば、報酬を得られますが、その作業がとても大変だということも分かっていただけたのではないでしょうか。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
コメント